読書感想|「自分で考えよう」-20230922読了
今回は「自分で考えよう」の感想を書きます。
・基本情報
題名:自分で考えよう 世界を知るための哲学入門
著:ペーテル・エクベリ、スヴェン・ノードクヴィスト 訳:枇谷玲子 発行:2016/10/20 発行所:晶文社
・簡単なあらすじ
哲学とはなんなのか、そしてどのように考えればいいのか。
・感想
面白かったです。私は元々哲学に興味がありました。読み終えて、この本には哲学の基礎基本が書かれているのではないかと思いました。1では哲学とはなんなのかについてを、2以降では哲学の考え方についてが書かれていました。2以降の部分では、思考実験として聞いたことのあることが登場しました。思考実験として聞くようなことも哲学と言えるのだなと思いました。
1では、哲学の歴史についても扱っていました。私は「哲学は全ての学問の祖」と聞いたことがあります。なので、哲学の分野として様々な分野に跨った疑問を扱うことは正当なことだと思っていました。しかし、自分の内に問いかけることが哲学だというようなことが書かれていました。全ての学問は考えることから発生しています。なので、どのような学問も初めは哲学だったのだなと思いました。他に、理性とは正しいことを見極められる力だというようなことも書かれていました。
5では、思考には重量がないことが扱われていました。頭の中で思い描いたものは、好きなように動かすことができます。しかし、それは現実にあるものと同じように手に持つことはできないし、想像で浮かばせるという普通じゃ起こらないことを起こせます。それは、想像のものには重量がないからだそうです。